アレルギー性鼻炎を漢方薬で治療する?
近頃では、漢方薬を使用してのアレルギー性鼻炎治療が注目を集めているようです。東洋医学での病気に対する考え方は、西洋医学とは異なっていて、特定の病名をつけることはありません。アレルギー性鼻炎であれば、その人が自覚している鼻水が出る、鼻づまりが起きる、くしゃみや喉のイガイガなどの症状に対して、証というものをたてて、それに合わせた薬を処方します。同じアレルギー性鼻炎でも、その人の体質や症状によって、違う薬が処方されるのです。漢方薬を使うと、西洋医学の薬のように眠気や口渇などの症状がほとんど出ないため、服用する時間を気にしなくてすみます。それに、病院へ通う時間や費用などを減らすことができるでしょう。さらに、漢方薬なら処方によっては、妊娠中や授乳中の女性でも安心して服用することができます。継続的に飲み続けることで、体質改善できる薬も少なくないのです。副作用が少なく、安心して飲める薬として知られる漢方薬ですが、証に従って服用しなければ、思いがけない症状が出ることもあるので注意が必要です。漢方薬は、漢方薬局の他に、病院で処方してもらうこともできます。病院で医師に処方してもらう場合には、漢方薬でも健康保険が適用されるはずです。ただ、できれば、和漢診療科などの漢方の知識の豊富な医師がいる病院で処方を受けた方がいいでしょう。漢方薬には即効性がないことが多いので、対処療法として西洋薬で症状を止め、漢方薬で根源治療を目指すという方法もあります。